「ニュースルーム」第1話を見る。

4/8からWOWOWで始まる海外ドラマの新作「ニュースルーム」の第1話を先行放送で観ました。冒頭、誰も批判しないことで全米で1、2を争う好感度を誇ってきたニュースキャスター、ウィル・マカヴォイが大学に招かれた討論会後の学生からの質疑応答でのやりとり。

女子学生 「皆さんに簡潔にお答え願いたいのですが、わかりますよね?
なぜアメリカは世界で一番偉大なんでしょうか?」

リベラル系の女性 「それは多様性と機会があるからです」

保守系の男性 「自由と・・・。自由があるからです。それをこれからも守っていきましょう」

ウィル 「NYジェッツがあるから」

教授  「真面目に答えるまでここから帰しませんよ」

ウィル 「世界一ではありませんよ、教授。それが答えです」

ウィル 「(保守系男性に)あんたは真顔で学生に言うのか?アメリカは偉大な国で自由を享受しているのは世界で我々だけだと。カナダにも自由はある。日本にも自由はある。イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、スペイン、オーストラリア、ベルギーにも自由はある。自由は世界の主権国家207のうち180ヶ国にあるんだ。

それとそこのノー天気女子。君がまちがって投票所に迷い込んだ時のために知っておくべきことがいくつかある。一つはこの国が世界で1番だという根拠は何もないということ。読み書きは世界7位、数学は27位、科学は22位、平均寿命は47位、乳児死亡率は178位、平均世帯所得は3位、労働人口は4位、輸出は4位。1番なのは3つの分野だけ。全国民に占める投獄者数の割合、天使の存在を信じている大人の数、それと国防費。2位以下の26ヶ国の合計よりも多く、うち25ヶ国は同盟国。

これは君みたいな二十代の学生のせいではない。にもかかわらず、君はまちがいなくこれまでで最悪な世代の一員だ。なのに、この国が世界で偉大な国だなんて。君は一体何の話をしている。大丈夫か?

・・・かつてはそうだった。正義のために戦い、法律の制定や廃止をモラルに基づいて行い、貧しい人とではなく貧困と戦った。己を犠牲にし、隣人を気にかけ、口先だけではなく行動し、常に理性的だった。巨大なものを作り上げ、飛躍的な技術の進歩をとげ、宇宙を探検し、病気を治して世界一の芸術と経済を育てた。より高みをめざし、人間味があり、知性を求めることは恥ずかしいことではなかった。選挙で誰に投票したかで自分を分類したりせず、たやすく動じなかった。

それができたのは我々が情報を与えられていたからだ。尊敬できる者たちによって。問題解決の第一歩は問題を認識すること。アメリカはもはや世界一の国ではない。

これで回答になったかな。」

上の統計を日本に当てはめると日本もそんなに捨てたもんじゃないななんて思ったのでつい載せてしまいました。橋田壽賀子もびっくりの超長台詞で開始3分でこれですからね。つかみは相当OKです。

ドラマ「ホワイト・ハウス」、Facebookの創設者マーク・ザッカーバーグを描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」の脚本家アーロン・ソーキンの新作ドラマ。1話はメチャクチャ面白いです。これを観るためだけにWOWWOWに加入するべきか、ソフト化されるまで待つか。

http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/102269/index.php