映画映画ベスト10

今年もワッシュさんの年末恒例のベスト10企画「映画映画ベスト10」に参加するよ。

順不同です。

ニューシネマパラダイス 3時間完全オリジナル版」(1989)ジュゼッペ・トルナトーレ監督
 俺は好きだなぁこのバージョン。この監督のその後の映画を観ると「こんな人なの?」って思いませんでしたか。童貞喪失とか生々しい青春時代や「黄昏流星群」味たっぷりの初恋の人との顛末などここまで描いてバッサリ切ったからこその初期バージョンと考えると映画編集としての面白さも感じられるとおもうんですよね。アルフレードがかなり神格化されてて視力を失ってからの彼はほとんど座頭市

「ミュート・ウィットネス」(1995)アンソニー・ウォラー監督
 外国での怪しい映画企画に参加したインディー映画班が実際の殺人を撮影したスナッフフィルム事件に巻き込まれるサスペンス。口がきけない映画スタッフの主人公が演技と本当の恐怖の違いを見抜いてそこで起こっていることの真実をみんなに知らせようとするんだけど伝わらない焦燥感と恐怖、アンソニー・ウォラー監督 のねちっこいまでサスペンス演出がとても印象に残る一本。英語がたどたどしいロシアの地元刑事と主人公の交流もほっこりする。

地獄でなぜ悪い」(2013)園子温監督
 映画なんて嘘だとかしたり顔で言いやがって!俺にとっては全部本当だ!ということで園監督の心の叫びがそのまま映像化された作品で、劇場で一回しか観てないけど公開終了間際のシネコンで観客のピュアな爆笑が起こっていたことが忘れられない体験でした。
喜劇王」(1999)チャウ・シンチー監督
 セシリア・チャンが可愛かったな。あんな写真も見ちゃったけどやっぱり好きだよ。俺は。

「ローケーション」(1984森崎東監督
 ピンク映画を作る現場を描いた作品としては「夢翔る人」も好きなんだけど、なんというか現場にただよう異様な緊張感と美保純の美しさが印象的な本作を挙げます。

「ミッドナイト・クロス」(1981)ブライアン・デ・パルマ監督
 映画とかフィクションに失敗が描かれているということを求めている身としてはここまで徹底して失敗を描いている作品は本当に衝撃でしたね。ラストの悲鳴も衝撃的でしたけど、冒頭のヘロヘロの叫び声も衝撃でしたね。

「カラー・オブ・ハート」(1998)ゲイリー・ロス監督
 モノクロ時代の古き良きテレビドラマの世界に入り込んだドラマオタクとバリバリヤンキーの兄妹がフィクションの中の登場人物たちに影響を与えてだんだんドラマの中の世界に色が付き始めるというファンタジー映画。ドラマの中に色がつく最初の瞬間が傑作でホント笑いました。今こそ見直してもらいたい作品。

エドTV」(1999)ロン・ハワード監督
 三十過ぎでビデオレンタル店員をしてる負け犬主人公がリアリティーTV企画に抜擢されて時の人になっていくコメディ。公開当時は「トゥルーマン・ショー」の方が評価高かったけど、その後のリアリティーショーの隆盛を知るともう少し評価されてもいいと思う作品。マシュー・マコノヒーとウッディー・ハレルソンが兄弟なんですよ。面白くないわけがない。

「ザ・プレイヤー」(1992)ロバート・アルトマン監督
 この映画のなかに「いつメグ・ライアンとやらせてくれるんだ」という映画会社のお偉いさんが出てくるんだけど、公開当時こんなやつホントにいたらやだなーと思っていたら、最近までそんな奴が幅を利かせて俺の好きな女優さんたちを好き放題していたと知ってホント悔しい思いをした。

「6才のボクが、大人になるまで。」(2014)リチャード・リンクレイター監督
 厳密には映画を描いた話はないんですけど、登場人物たちのリアルタイムの経年変化をそのまま映画にしたという壮大な実験に敬意を表します。

何とか間に合いました。集計よろしくお願いいたします。